今日もお外が、呼んでいる。

毎日の、スローランニングやウオーキングの記録。読書メータまとめも。

10月読書まとめ・ベストは「森崎書店の日々/八木沼里志

10月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2910
ナイス数:163

メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視 (角川文庫)メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視 (角川文庫)感想
退職刑事と言いながらも、ストーリーの「起点」が「働き方改革」等現代の問題を扱っていて興味深い。刑事物なんだけど「すいませんねー、木の芽時なんで昔の血が騒ぐみたいで」なんてプッと笑っちゃうところも多いですね。どのおじさんが、元なんだった云々ごっちゃになるんですが。「おじさん」枠で読んでいけば全然OK笑。「疲れたから、チョコレートで糖質上げてるんだ」がツボかしら。各章最初に事件があるので、読む進めるのも楽でした。
読了日:10月03日 著者:加藤 実秋
メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト (角川文庫)メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト (角川文庫)感想
シリーズ初の長編。『諦めるのは、お前だ。俺らがやると言ったら、やるんだ』『現場に着くまでに、事故るから』。ひよりが相変わらず、おじさん達に振り回されながらも。ちょこっと成長しているのがいい。現場に残こされた、微妙な臭い。どこかで・・・を、意外な人物からヒントを得て終盤へと話が進むところ。五感を張っていると思わぬヒントがあるものだね。へー、そんな匂い、知らなかった。『自分の手で文字を書けば、情報が入ってくる。思わぬことに気付いたり、アイディアが浮かんだりするんだ』。ナイスアドバイス
読了日:10月05日 著者:加藤 実秋
泣きたくなったあなたへ泣きたくなったあなたへ感想
泣きたくなって、涙が出る一歩手前。あの切なさ・虚しさをかんじた時に、横に歩いたり座ったりして背中をさすってくれる。そんなじんわり「温かさ」を感じる一冊。人生訓でもないんだな。そこが好きです。「えばらない、戦わない、自分は最後」「失敗は勇気の証」「言葉は諸刃の剣」「恐れの中で目を開けていく」「さよならは、ありがとう」「自分の痛みは自分が原因」「ゆるすとは前に進むための切符」「一人になりたい時は旅に出る」「すべての源は自分」。若い時には気付けなかった事柄が、今読むとストンと心に入ってきました。ほっこり。
読了日:10月07日 著者:松浦 弥太郎
キッチン・ブルーキッチン・ブルー感想
「食べ物小説がなぜ人気があるのか」。私も大好き分野。その理由がこの作品で分かったような。『食は最大の共通項。取り澄ましていても。必ず何かを食べ、時に食欲に 振り回されている』『人はお腹が空いていれば幸せになれない』。なるほどね。おいしい食事シーンは出てこないのに、食にまつわる「負のアイテム」を逆手にとって、進む話が興味深い。なかでも「さじかげん」。料理教室に通っても、料理が上手になれない主人公。料理ってちょっとしたさじかげんで、味が変わるもの。それに育った環境でも味の感覚は違うし。食卓がない家のシーン納得
読了日:10月10日 著者:遠藤 彩見
あの日の親子丼 食堂のおばちゃん(6) (ハルキ文庫)あの日の親子丼 食堂のおばちゃん(6) (ハルキ文庫)感想
今作では平成から令和への、時代の移り変わり話も交えながら。はじめ食堂の3人と、常連さんたちとの日々が書かれているのがいい。なかでも通いの万里が、おばちゃん2人をひっぱっていく成長が頼もしい。二三が腹立たしさを、押しずしに力をかける個所がククッときました。一子と二三が、お店が終わってからバーに行くシーン。息抜きも大切だよね。いろんなメニューが出てきましたが。私は「鯖サンド」食べてみたいです。さっくり読めて、いい気分転換になりました。ごちそうさまでした。
読了日:10月12日 著者:山口 恵以子
即答力 (朝日文庫)即答力 (朝日文庫)感想
今までは癒しの松浦さん著書を読んでましたが。今回はビジネス的な内容で興味深かったです。「キャッチボールの上手い人材」「なぜ、なに、なんだろう」「縦社会より横のつながり」。わかりやすい内容なので、社会人なりたての人でもなるほどと思えそう。ひとつすごく同感したのが、なんでも「すみません」って言う風潮。私も以前からモヤモヤしてました。「お願いします」「ありがとうございます」「恐れ入ります」「すみません」。全てを「すみません」で代用するなんて横着&ものぐさで大雑把。いろんな表現がある日本語だからこそ、ちゃんとね。
読了日:10月12日 著者:松浦弥太郎
散り椿 (角川文庫)散り椿 (角川文庫)感想
時代劇小説初挑戦。時代劇映画を最近観初め、「蜩ノ記」の著者さんと知って、小説で読むことにした。最初は多くの登場人物に戸惑いながらも読み進めていくうちに、グイグイ引っ張られました。親の代から続く因縁や、藩を継ぐのは誰だな後継者争い。渦巻く陰謀。そんな状況のなかで、大切な人を守るために自分は何をすべきか。終盤登場人物達がとった行動に納得でした。「武士は私闘のために刀を抜いてはならぬ。刀は義によって振るうものだ」「お主はおのれを殺して生きようとする。それが他の者の生きる道を閉してしまうこともある」。唸る一節。
読了日:10月18日 著者:葉室 麟
ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)感想
初読。昔高田さんが別名で書いていた漫画原作のノベライズ化だそうで。とても読みやすくその世界観が広がりました。鉄道は人を乗せる。併せていろんな思いも運んでいるいるのだなあとしみじみ。『車窓家族』カーテンをしていない老夫婦の部屋を見つめる人たちの話。それぞれが老夫婦のことを気にかけ、だけど声をかけることはできない。今日はどうしているだろう、そんな重なる思いが温かかったです。『晩夏火』重度の痴呆症だった義母を介護し、見送った主人公。徐々に自分も記憶が抜けているのに気づいた時、息子への手紙。ちょっと身につまされた
読了日:10月20日 著者:高田 郁
森崎書店の日々 (小学館文庫)森崎書店の日々 (小学館文庫)感想
そこそこの人生だった中で味わう、失望・挫折。そういう時はどうしたらいいのだろう?。眠り続けたその先に差し出された、サトル叔父さんの手。古書店で過ごす日々のうつりかわりの中で、貴子が少しずつ先に足を進めていく過程がいい。そんなに焦ることない、時間がいつか解決する。飄々としている叔父さんが、「貴子のためなら」と途中から息巻く場面。ちょっとだけ頼もしかった。人生の答えなんて、誰にもわからない。ちょっと方向転換してみるのも悪くない。図書館の「ティーンズコーナー」にありました。納得。
読了日:10月22日 著者:八木沢 里志
続・森崎書店の日々 (小学館文庫)続・森崎書店の日々 (小学館文庫)感想
「悲しい時は本を読む。読んでいれば、騒ついた心はまた静けさを取り戻す。その世界に浸っていれば、誰も傷つけない」「臆病者だから相手に自分の心をさらけ出すのを避けていた。傷つくのを無意識に恐れてた」。なるほど。前作で立ち直った貴子が、今度は叔父さんを支えていく話に、引き込まれました。読みおわってタイトル『続・森崎書店の日々』の意味に納得。ああそうかって。そこで過ごした人たちの日々、最後は胸がちょっぴり温かくなりました。
読了日:10月25日 著者:八木沢 里志
オーディションから逃げられないオーディションから逃げられない感想
「ありのーままのー♪」と言われても、隣の芝は青く見えるもの。人生の分岐点を「オーディション」と例えるところがナイス。そうだよね、学校に進学することも、就職することも、結婚することも。展子という女性の人生の節目節目で、負けた時に一息つかずに突っ走るところ。いやー自分を見ているようで、ちょっと心が。そして実家のパン屋のパン職人の話も、興味深かったです。きっちりしていないと、売り物のパンは同じ味にはならないんだなあ。経営していく話も含めて、痛々しい個所も多かったのですが。最後の気づきには納得でした。興味深い1作
読了日:10月30日 著者:桂 望実

読書メーター

10月読書まとめ・ベストは「森崎書店の日々/八木沼里志

10月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2910
ナイス数:163

メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視 (角川文庫)メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視 (角川文庫)感想
退職刑事と言いながらも、ストーリーの「起点」が「働き方改革」等現代の問題を扱っていて興味深い。刑事物なんだけど「すいませんねー、木の芽時なんで昔の血が騒ぐみたいで」なんてプッと笑っちゃうところも多いですね。どのおじさんが、元なんだった云々ごっちゃになるんですが。「おじさん」枠で読んでいけば全然OK笑。「疲れたから、チョコレートで糖質上げてるんだ」がツボかしら。各章最初に事件があるので、読む進めるのも楽でした。
読了日:10月03日 著者:加藤 実秋
メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト (角川文庫)メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト (角川文庫)感想
シリーズ初の長編。『諦めるのは、お前だ。俺らがやると言ったら、やるんだ』『現場に着くまでに、事故るから』。ひよりが相変わらず、おじさん達に振り回されながらも。ちょこっと成長しているのがいい。現場に残こされた、微妙な臭い。どこかで・・・を、意外な人物からヒントを得て終盤へと話が進むところ。五感を張っていると思わぬヒントがあるものだね。へー、そんな匂い、知らなかった。『自分の手で文字を書けば、情報が入ってくる。思わぬことに気付いたり、アイディアが浮かんだりするんだ』。ナイスアドバイス
読了日:10月05日 著者:加藤 実秋
泣きたくなったあなたへ泣きたくなったあなたへ感想
泣きたくなって、涙が出る一歩手前。あの切なさ・虚しさをかんじた時に、横に歩いたり座ったりして背中をさすってくれる。そんなじんわり「温かさ」を感じる一冊。人生訓でもないんだな。そこが好きです。「えばらない、戦わない、自分は最後」「失敗は勇気の証」「言葉は諸刃の剣」「恐れの中で目を開けていく」「さよならは、ありがとう」「自分の痛みは自分が原因」「ゆるすとは前に進むための切符」「一人になりたい時は旅に出る」「すべての源は自分」。若い時には気付けなかった事柄が、今読むとストンと心に入ってきました。ほっこり。
読了日:10月07日 著者:松浦 弥太郎
キッチン・ブルーキッチン・ブルー感想
「食べ物小説がなぜ人気があるのか」。私も大好き分野。その理由がこの作品で分かったような。『食は最大の共通項。取り澄ましていても。必ず何かを食べ、時に食欲に 振り回されている』『人はお腹が空いていれば幸せになれない』。なるほどね。おいしい食事シーンは出てこないのに、食にまつわる「負のアイテム」を逆手にとって、進む話が興味深い。なかでも「さじかげん」。料理教室に通っても、料理が上手になれない主人公。料理ってちょっとしたさじかげんで、味が変わるもの。それに育った環境でも味の感覚は違うし。食卓がない家のシーン納得
読了日:10月10日 著者:遠藤 彩見
あの日の親子丼 食堂のおばちゃん(6) (ハルキ文庫)あの日の親子丼 食堂のおばちゃん(6) (ハルキ文庫)感想
今作では平成から令和への、時代の移り変わり話も交えながら。はじめ食堂の3人と、常連さんたちとの日々が書かれているのがいい。なかでも通いの万里が、おばちゃん2人をひっぱっていく成長が頼もしい。二三が腹立たしさを、押しずしに力をかける個所がククッときました。一子と二三が、お店が終わってからバーに行くシーン。息抜きも大切だよね。いろんなメニューが出てきましたが。私は「鯖サンド」食べてみたいです。さっくり読めて、いい気分転換になりました。ごちそうさまでした。
読了日:10月12日 著者:山口 恵以子
即答力 (朝日文庫)即答力 (朝日文庫)感想
今までは癒しの松浦さん著書を読んでましたが。今回はビジネス的な内容で興味深かったです。「キャッチボールの上手い人材」「なぜ、なに、なんだろう」「縦社会より横のつながり」。わかりやすい内容なので、社会人なりたての人でもなるほどと思えそう。ひとつすごく同感したのが、なんでも「すみません」って言う風潮。私も以前からモヤモヤしてました。「お願いします」「ありがとうございます」「恐れ入ります」「すみません」。全てを「すみません」で代用するなんて横着&ものぐさで大雑把。いろんな表現がある日本語だからこそ、ちゃんとね。
読了日:10月12日 著者:松浦弥太郎
散り椿 (角川文庫)散り椿 (角川文庫)感想
時代劇小説初挑戦。時代劇映画を最近観初め、「蜩ノ記」の著者さんと知って、小説で読むことにした。最初は多くの登場人物に戸惑いながらも読み進めていくうちに、グイグイ引っ張られました。親の代から続く因縁や、藩を継ぐのは誰だな後継者争い。渦巻く陰謀。そんな状況のなかで、大切な人を守るために自分は何をすべきか。終盤登場人物達がとった行動に納得でした。「武士は私闘のために刀を抜いてはならぬ。刀は義によって振るうものだ」「お主はおのれを殺して生きようとする。それが他の者の生きる道を閉してしまうこともある」。唸る一節。
読了日:10月18日 著者:葉室 麟
ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)感想
初読。昔高田さんが別名で書いていた漫画原作のノベライズ化だそうで。とても読みやすくその世界観が広がりました。鉄道は人を乗せる。併せていろんな思いも運んでいるいるのだなあとしみじみ。『車窓家族』カーテンをしていない老夫婦の部屋を見つめる人たちの話。それぞれが老夫婦のことを気にかけ、だけど声をかけることはできない。今日はどうしているだろう、そんな重なる思いが温かかったです。『晩夏火』重度の痴呆症だった義母を介護し、見送った主人公。徐々に自分も記憶が抜けているのに気づいた時、息子への手紙。ちょっと身につまされた
読了日:10月20日 著者:高田 郁
森崎書店の日々 (小学館文庫)森崎書店の日々 (小学館文庫)感想
そこそこの人生だった中で味わう、失望・挫折。そういう時はどうしたらいいのだろう?。眠り続けたその先に差し出された、サトル叔父さんの手。古書店で過ごす日々のうつりかわりの中で、貴子が少しずつ先に足を進めていく過程がいい。そんなに焦ることない、時間がいつか解決する。飄々としている叔父さんが、「貴子のためなら」と途中から息巻く場面。ちょっとだけ頼もしかった。人生の答えなんて、誰にもわからない。ちょっと方向転換してみるのも悪くない。図書館の「ティーンズコーナー」にありました。納得。
読了日:10月22日 著者:八木沢 里志
続・森崎書店の日々 (小学館文庫)続・森崎書店の日々 (小学館文庫)感想
「悲しい時は本を読む。読んでいれば、騒ついた心はまた静けさを取り戻す。その世界に浸っていれば、誰も傷つけない」「臆病者だから相手に自分の心をさらけ出すのを避けていた。傷つくのを無意識に恐れてた」。なるほど。前作で立ち直った貴子が、今度は叔父さんを支えていく話に、引き込まれました。読みおわってタイトル『続・森崎書店の日々』の意味に納得。ああそうかって。そこで過ごした人たちの日々、最後は胸がちょっぴり温かくなりました。
読了日:10月25日 著者:八木沢 里志
オーディションから逃げられないオーディションから逃げられない感想
「ありのーままのー♪」と言われても、隣の芝は青く見えるもの。人生の分岐点を「オーディション」と例えるところがナイス。そうだよね、学校に進学することも、就職することも、結婚することも。展子という女性の人生の節目節目で、負けた時に一息つかずに突っ走るところ。いやー自分を見ているようで、ちょっと心が。そして実家のパン屋のパン職人の話も、興味深かったです。きっちりしていないと、売り物のパンは同じ味にはならないんだなあ。経営していく話も含めて、痛々しい個所も多かったのですが。最後の気づきには納得でした。興味深い1作
読了日:10月30日 著者:桂 望実

読書メーター

10/31、ウオーキング 1時間。快晴。

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洗車をするか散歩をするか。

10分迷って、散歩を選択した私。正解。

風も気持ちよかったねえ。

 

洗車は明日早い時間にしよう。

明日も歩けるかな。

 

 

 

10/31、ウオーキング 1時間。快晴。

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洗車をするか散歩をするか。

10分迷って、散歩を選択した私。正解。

風も気持ちよかったねえ。

 

洗車は明日早い時間にしよう。

明日も歩けるかな。