今日もお外が、呼んでいる。

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6月読書まとめ

6月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2401
ナイス数:127 

自薦 THE どんでん返し2 (双葉文庫)自薦 THE どんでん返し2 (双葉文庫)感想
「THE どんでん返し」って、何となく怖い・救いがたい終わり方の作品かな、と思って開いたら。さほどではありませんでした。ソフトというか。印象的だったのは、まず坂木司さん「勝負」。バスの後者ボタンを巡る話って、大人あるある話からそう終わるのね!とサラッとしてました。原稿用紙6枚分で読ませるのはさすが。近藤史恵さんの「降霊会」は、学祭の展示室で「降霊会」ってなんだかなーと思いつつ、途中なんだと思わせておいての、ジトっとした終わり方。これが一番「どんでん返し」っぽかったかな。
読了日:06月03日 著者:乾 くるみ,大崎 梢,加納 朋子,近藤 史恵,坂木 司,若竹 七海
傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考感想
昔法要等で住職さんのお話を聞くと、なるほどなあってことが多々ありました。まさにあの感覚。わかりやすくて読みやすいし、自分の弱い所をいくつも指摘されました。また禅語や歴史の偉人をモチーフにしているのも面白い(禅語という単語を今回知った)。「放下着(ほうげじゃく)」=捨ててしまいなさい。捨てるべきは比べる心。捨てることで自分を見つめる時間が増える。「柔軟心(にゅうなんしん)」=心を解きほぐすのは自分。どうにかなるさの心。「和顔(わがん)」=和やかな表情にはお布施と同じ効力。他にも頷く子t場がたくさんありました
読了日:06月05日 著者:枡野 俊明
ひかりの魔女 にゅうめんの巻 (双葉文庫)ひかりの魔女 にゅうめんの巻 (双葉文庫)感想
前作を読んだのが3年前。とても面白かったことを覚えていました。ひかりおばあちゃんは、タイトルに名前はあるけど。映画のエンドロールで言うと、一番最後に出てくる役割。春夏秋冬に分かれた4章にはそれぞれ主人公がいて、もれなく「現在残念賞」な日々を過ごしているのが「あるある」。主人公たちは偶然ひかりおばあちゃんと出会い、おばあちゃん繋がりの人たちに助けられていく。そう人っていつもどこかで誰かに助けられ、その恩をまた誰かに渡していくものなのよね。「どんな小さなことでも褒めて育てる」「さらりと気を遣う」。ほっこり大賞
読了日:06月10日 著者:山本 甲士
今日も一日きみを見てた今日も一日きみを見てた感想
本の存在は知っていたし、角田さんの作品も好きな、猫飼い主な私。なのに「所詮自分ちの猫自慢でしょ」と思っていた自分にゲンコツ!。猫紀元前=BC(Before Cat)、猫紀元後=AC(After Cat).なるほどねー、この境目は大きい。新しい家族が増えたんだもの、生活も猫に対する考えも一変しちゃう。夫にしか抱っこさせないとか、人間が喜ぶと思って買ったおもちゃに知らんぷり、猫が心配で飲み会を早退したり、ひとりで留守番させるともう心配度MAX・・・。 直木賞作家も、猫の前では私たちと同じ。西原さんの話もいい
読了日:06月11日 著者:角田 光代
この雨が上がる頃この雨が上がる頃感想
約40頁ほどの短編集×7作。どれも切れ味鋭く、オセロの石が一瞬で真っ黒にひっくり返ってしまう。そんな印象です。「そんな結末って?!」と驚くけれど、イヤミスのような後味悪さはない。「プロポーズは雨の日に」→母を亡くした娘が主人。父に恋人にプロポーズすることを知って、家政婦のおばちゃんとその場に乗り込もうとする話。「記憶と雨とニート」→記憶喪失の女を家で保護してけど、この女は犯罪者?の話。「地検の通り雨」→大門さんらしい、地検の話。県議の贈収賄事件。「雨雲から雷が落ちたのかというような衝撃」な結末。なるほど。
読了日:06月13日 著者:大門 剛明
おっさんたちの黄昏商店街おっさんたちの黄昏商店街感想
初独著者さん。タイトルと帯のあらすじに惹かれて移動図書館で借りました。昭和は遠くになりにけり、って感じで。65才の「おっさん」たちが、元公務員や忍者?な経験を生かしつつ。少しずつ商店街を活気づけていく流れなのですが。どうも各章、びしっと着地しないまま終わっていくのです。後はみんなで考えましょう的な。昨今の「おっさん」ブームで、ちょっとよく似た話あったよなーな感じもあり。読みやすかったんですが、グッとは来なかったのが残念。というより、このラストはいったいどうなるの?次巻があるのか?!すっきりしなかったよ(泣
読了日:06月16日 著者:池永陽
おとなのきほん 自分の殻を破る方法おとなのきほん 自分の殻を破る方法感想
「僕は今51歳、50代の新人です」。私も51才。すべてが後退している中、新人と思えばまだまだ何かできそうな気がして来た。「決して若いわけではないけど、老いるのは先」。つまり何かを始められるチャンスは今ってことかな。「チャンスは他人が運んでくるもの」。そういえばここ最近新しい出会いって、避けているかもなー。同じ仲間だけじゃ成長しない。「四十肩は、これからは不摂生や無理をしてはいけないよ、な教え」。身体のSOSをしっかりと聞くのも、大切だ、自分しかわからないから。「やらないことを決める」。心の断捨離かな。
読了日:06月20日 著者:松浦 弥太郎
物語のおわり物語のおわり感想
白湊な作品。他の方も書かれてますが。短編集なのに、ちょっと連作っぽいところもあるからか、ずっしり長編を読んだ気分。。何かしら寂しい心・諦めた心を持つ人々が、偶然「空の彼方」を手にすることで。その世界に引き込まれ、自分だったらどうすると投影し、次の一歩曽踏み出していく所がスッキリします。いろんな状況の人達が出てくるので。後半は「どこで空の彼方を手にするの?」と、ドキドキもしたし。ラストの章は、その落ちに気づいたときは驚きましたね。さすが湊さん、脱帽。湊作品で、一番好きかも。
読了日:06月20日 著者:湊 かなえ
ねじれびとねじれびと感想
一言「ねじれすぎてるやろー!」。原さん著書なので、気楽に読み始めたのですが・・・。それぞれ追い詰められていく主人公たちが、最後の悪い奴はどれも・・・。やーめーてー!な終わり方に呆然。灯台下暗し。短編だからこそ生きてくる話の組み方&もしかしたら自分にも起こりうるかもな内容でした。最後の「ロング・ロング・ウェイ」は、唯一救われたかな。サスペンスチックながら、最後はいい意味で目子れたました。ユーミンの「中央フリーウェイ」が頭の中をぐるぐる回ったのは、50OVERな方かな。原さんの「こっち」な作品も読みたい。
読了日:06月25日 著者:原宏一

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